特殊ラミネートフイルム

コールドオーバーレイ（粘着タイプラミネートフィルム）

1. ラミネートの効用
   写真、印刷物、及び静電プロッター、ＩＪプリンター等で画像出力された面の保護及び耐性アップ。
2. コールドラミネート用フィルム基材

   ポリプロピレンフィルム（ＰＰ又はＯＰＰ）

   一般ラミネート用。二軸延伸法により製膜。
   耐熱性、耐候性に劣るため、９０〜１００℃以下で使用し、屋外で直接太陽光が当たるところでは、使用しないことが望ましい。（厚み：２０，４０ミクロン等）
   ※現在コールドオーバーレイではラインアップ無し。

   ポリエステルフィルム（ＰＥＴ、ポリエチレンテレフタレート）

   一般ラミネート、印刷、加工用。ＰＰよりは、耐熱性（１２０℃位まで）及び耐候性等に優れる。 厚み等にもよるが、短期（１〜２年）的なら、屋外使用も可。
   ＰＰよりは高価格。（厚み：１２，１６，２５，３８，５０，１００，１８８，２００，２５０ミクロン等）ＵＶカット対応品も用意（５０ミクロン等）

   特殊塩化ビニルフィルム（ＰＶＣフィルム）

   用途別、ラミネート、印刷、加工用。塩化ビニル樹脂と各種の添加剤を配合することにより軟質、半硬質、硬質や耐候性（１年、３〜５年、５〜７年）耐熱性等の特性を持つフィルムが製造可能（厚み：５０，８０，１００ミクロン等）
   ＵＶカット対応品も用意（５０，８０ミクロン等）

   フッ素フィルム（ＰＶＦ，ＰＶＤＦ，ＥＴＦＥフィルム等）

   耐薬品性、電気特性、耐熱性（１５０℃位、短時間なら２００℃程度）等に優れるフッ素樹脂を使用したフィルム、用途別、ラミネート、加工用。 除染性に優れる。高価格。（厚み：１２，２５，５０ミクロン等）

   上記のフィルム以外 にも、２種類以上のフィルムをラミネートしたもの（特性アップのため）や、 ポリエチレンフィルム、アクリルフィルム等があります。

3. コールドオーバーレイ用粘着剤
   粘着剤は、エマルジョン型と溶剤型、アクリル系とゴム系に大別できる。 ラミネート用には、耐性（耐水、耐湿、耐候、耐熱等）に優れ、特性面でも安定したアクリル系溶剤型を使用。（透明性にも優れるタイプ）また印刷物等のトンネリング現象も考慮した特殊タイプ。
4. 剥離紙（フィルム）
   コールドオーバーレイには、粘着面の平滑性、基材の透明性等を考慮し、基本的にフィルム製剥離ライナーを採用（一部剥離紙）。 また剥離紙を使用する場合も、平滑製の良いタイプを使用。